神戸ルミナリエに行った。
久しぶりのルミナリエ。
震災の日。
強運の持ち主であるがゆえか、わたしは岐阜に旅行中だった。
でも、その時刻。
珍しくぱっちり目を覚ましたわたし。
確かな揺れを感じ、「こっちは地震が多いなあ」なんて考えていた。
まさか神戸があんなことになっているだなんて……
自宅に帰るのも大変で線路の上を5駅分歩いた。
けれど幼かったからだろうか。
「スタンドバイミー(映画の)みたい♪」」なんて言いながら線路の上を歩く時。
非日常を楽しんでいた記憶がある。
やっと連絡が取れた六甲山の麓に住む祖母に
「お父さんもお母さんも元気よ!」
と、言ってもらい
「妹は?!………そう、よかった」
というやり取りの後、祖母の空気が微妙だったことを思い出す。
あの頃。
わたしにとって妹は特別な存在だった。
妹とは今でも仲がいいし、今も大切な存在だが、あの頃のわたしにとってはもっと可愛くて仕方のない特別な存在だった。
避難所で最初に見た妹を今でもはっきりと思い出すことができる。
生きていてくれたことが嬉しくて。
涙が出るほど可愛かった。
でも祖母に対しては、もっと言い様もあっただろうに…と今は思う。
あれから29年?
祖母ももういない。
父や母は命に関わる手術を経て今も無事でいてくれている。
29年経って。
妹もわたしも結婚して家を出た。
いろいろなことが変わったけれど
ルミナリエの光を見れば思い出す、遠い記憶。
日常を平穏に送れていることのこの幸せ。
この奇跡。
ルミナリエの記念切手を買った。
わたしの前に購入された方が
「割高ですね」
と呟かれていた。
きっと来年もルミナリエを開催するための寄付の意味もあるのだろう。
そう思って買った。
微力ながらも寄付もさせていただいた。
余談だが能登へも寄付させていただいた。
やらない偽善よりやる偽善。
世界が平和でありますように。
死ぬまで平和ボケしていられますように(笑)
かけがえのない日常ニャッ!